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紫陽花や彼岸花をその庭に咲かせる趣致溢れるアパートを退室し、昨年夏、同じく中目黒の賃貸マンションに転居しました。新居は建物の9階であり、窓を開ければそこはベランダ、当然縁側も庭もある筈もなく、以前のように四季折々の風流を求められる部屋ではありませんでした。いや、その筈でした、ところが・・・。
実はこのマンション、目黒川のすぐ近くに建っているのです。そして目黒川と言えば有名な、3.8キロの川沿いに並んだ830本の染井吉野。我が家は丁度その中間地点に位置していて、ベランダからはその壮観な桜並木を望む事が出来るのです。
何という好物件!引っ越して以来春が来るのを楽しみにしてはいましたが、実際に眺望を前にして息を呑みました。嗚呼、絶景かな、絶景かな。
桜というのは眺めて癒されるものだとか、風情のあるものだとか、少し違うと思うのです。多くの人が桜を目にして抱く感情は癒しではなく高揚ではないでしょうか。「花より団子」と揶揄される乱痴気騒ぎ、誰ともなく伝染するお祭り気分。この季節になると不思議と心が浮足立ってしまうものです。まるで活力を与えてくれるようにも思えるこの花は、侘び寂とは違った絢爛な魅力を持っています。
お陰さまで毎晩、マンションの下で酔っ払いのうるさいこと。
道端で缶ビール片手に泥酔。下らない話で大騒ぎ。下品な笑い声。突然泣き始める者、理不尽に怒る者。それが毎夜毎夜、3時4時頃まで響いて来るのです。奴ら酔っぱらいという輩は、何がそんなに楽しいんでしょうか?酒の力で辛い現実を忘れ、下らないその場限りの話題に一喜一憂し、周囲の迷惑も顧みず・・・。まったく、品行というものを弁(わきま)えて頂きたいですね!
「人の事を言える立場か・・・?」
by のぞみ先生
※このエントリーは、旧ウェブサイト内『丁野論』ページに掲載していた文章を、改訂・転載したものです。投稿の公開日は、過去に記事をアップした日に設定しております。
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