本日6月9日をもって負傷から17日が経過しめでたく患部の包帯も取れ、遂にあの忌わしき事件について語る時が来た。
忘れもしない2004年5月23日土曜日のことである。
その日僕は久方振りに後輩と飲もうということで、仕事を終えた後、学生時代を過ごした懐かしのK市に向かっていた。
連れは同僚のM安先生、Y田先生の二人、会場は後輩の自宅アパートで、向こうでは後輩たちが僕らの到着を今やと待ち構えている筈である。
そろそろ日付が替わろうかという頃ようやく電車を降り会場へと足を向ける。駅から更に十数分の道のりである。
逸る足取りを抑え、途中のコンビニで買い物をすることに。飲み物やつまみは後輩達が用意してくれる事になっていたのだが、何せ今日は久し振りという事もあり相当気合の入った宴、よもやミスがあってはならぬ。
僕たちは万全を期し最後の締めに食す為のインスタントラーメンを購入する事にした。やはり飲み会の最後はこれに限る。
何種類もの商品の中から僕が選んだものは、安売りコーナーに置かれていた100円のニンニクラーメンであった。
今にして思えばこの時もう既に、悪夢の一夜は始まっていたのである。
しかしこの時点では誰一人として、その後の恐ろしい出来事を予想だにしていなかった・・・。
>代償2につづく
※このエントリーは、旧ウェブサイト内『丁野論』ページに掲載していた文章を、改訂・転載したものです。投稿の公開日は、過去に記事をアップした日に設定しております。
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