
映画『ゴッドファーザー』のファーストシーンです。マーロン・ブランド演じるドンの、この渋い表情たるや・・・。彼はこの演技で見事、アカデミー主演男優賞に輝きました。(受賞は拒否したそうです。)
そして『ゴッドファーザー』もアカデミー作品賞を受賞しました。2年後、続編である『ゴッドファーザーpartⅡ』も同賞を受賞したので、シリーズ2作ともオスカーを獲得した歴史上唯一の例だそうです。
さてこの『ゴッドファーザー』シリーズは内容だけでなく、映画史に於ける記念碑としても重要な作品なのです。というのも、今日の映画界に厳然と君臨する2人の怪物俳優を、世に生み出したシリーズであるからです。2人の怪優とはずばり、ロバート・デ・ニーロとアル・パチーノです。

↑初代ドンの若き日を演じた、ロバート・デ・ニーロ

↑2代目ドンを演じた、アル・パチーノ
2人ともまだ若く可愛げのある顔立ちをしながらも、どことなく影があります。たったこれだけのワンショットにさえ印象を残せるのは、やはり相当の実力とカリスマを持っています。現在、ハリウッド最高の演技派アクターは?の問いに、多くの人が彼等の名を挙げるでしょう。2人のパフォーマンスを見て俳優の道を志した人も多いそうです。(『ゴッドファーザー』のパチーノの名演に影響を受けた、ブルース・ウィリスとか。)
70年代のある時期、確かに世界の映画界は2人を中心に回っていたのです。
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※このエントリーは、旧ウェブサイト内『丁野論』ページに掲載していた文章を、改訂・転載したものです。投稿の公開日は、過去に記事をアップした日に設定しております。
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