20080721

061216_恵比寿食遊記

僕が住んでいる所は恵比寿の隣の中目黒なんですが、どちらも兎に角飲食店が多いです。基本的に相場はやや高めですが、お洒落なダイニング・バーから敷居が低めの居酒屋まで、飲みに行こうと思えば困らない街が恵比寿であり中目黒です。そんな場所に住んでいてさぞかし美味しい店をたくさん知っているだろう、と思われる事が多く、実際に色々なお店に行ってみましたが、他人にお勧めできる所はそれほどありません、実のところ。というのも、このエリアの飲食産業は完全な超過需要であり、クオリティやサービスが追いついてないように感じるからです。今回はそんな例のひとつをご紹介します。

名前は伏せますが中目黒のとある居酒屋に、何度か食事に行ってました。こじんまりとしてましたがお洒落で雰囲気が良く味も美味しく、僕ものぞみ先生もお気に入りの店でした。

ある日、ふと時間の都合が付きその店に食事に行きました。何品かの食事とお酒で気持ちの良いひと時を過ごし、そろそろ注文も終盤に差し掛かった頃。僕が注文した焼酎水割りのグラスの口に、小さな縮緬鰯(ちりめんいわし)が付いていたのです。

別にゴミや虫じゃないし、一緒に注文したメニュー、畳鰯(たたみいわし)の一片が付いていたのですから、気分を害する事もなく、かといって言わないのも不自然な気がして、アルバイトらしき店員に声をかけました。クレームほどでは全然なく「一応、交換して貰えますか、すいません」というような態度でした。

店員も申し訳なさそうに新しい物をお持ちしますと答えてくれ、そのまま何事もなくその場は収まる筈でした。何気なく、本当に他意は無く、店員がグラスを運んで行った先を目で追っていて、信じられない物を目撃してしまったのです。


店の奥で、調理人らしき人の腕が、もう一つのグラスに焼酎を入れ替える光景でした。


当然、呼び出して今度こそ本当にクレームです。ところがその後の対応がさっぱり要領を得ず、その腕の主がいつまで待っても厨房から出て来ないのに、新しい焼酎や注文していたメニューばかりが次々と運ばれて来る始末。


ふざけるな、こんなの口を付けれる訳ないだろ、肝心の実行犯が何で出て来ないんだ、もう話にならないから店長を呼べ!とここまで盛り上がった所でやっとその調理人が出て来ました。



そいつが店長でした。



最近流行りの食品偽装工作というやつでしょうか?ちょっと違うか。皆さん気をつけましょう。



※このエントリーは、旧ウェブサイト内『丁野論』ページに掲載していた文章を、改訂・転載したものです。投稿の公開日は、過去に記事をアップした日に設定しております。

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