20080514

070331_今更の名作映画

ラテンを踊る者として当然知っておくべき映画 『黒いオルフェ』 を、今更になって観ました。前もって少し調べてみて、ボサノヴァが世界的にヒットするきっかけになった映画だとか、アントニオ・カルロス・ジョビンが音楽を手掛けたとか初めて知りました。

1959年公開ということは50年近くも昔の映画になる訳ですが、どうして、鮮やかな映像、洗練された音楽、象徴的なストーリー、現在の僕が観ても十分楽しめました。神話を基にした筋書きだけに、時代を超えて通用し得る普遍性を備えているという事でしょうか。

恐らくはラテンダンサーとして(社交ダンスであっても)、この映画を観て踊りたくならない人は居ないのではないでしょうか。それ程に劇中のダンサー達の踊りは情熱的で魅力的で、その演技はドラマティック、その音楽は叙情的。舞踏人として感受性を持つ者ならば、魂を揺さぶられること必至です。

僕なんかは、映画を観終わって1週間ほどサンバモードが抜けなくなってしまいました。丁度その間に競技会があり、いつもよりテンテョン高く踊れて良かったです。事実成績も良く、今度から試合前に観る習慣を付けようかと思えるほど、効果てき面でした。

ただし、同じ日に出場したスタンダード競技会は踊りにくい踊りにくい。出番待ちの間も、耳に入ってくるラテン音楽に体が反応してしまい非常に難儀しました。燕尾服を着たままバテュカーダを踏む男、さぞ奇怪に映った事でしょう。

それだけこの映画が感動的であり、僕のラテンの血が熱い、という事の証明でしょうか。そんな話をしていたら新谷先生に「生まれ故郷の映画だからしょうがない」などと言われました。


失礼な!僕は高知生まれです。決して南米出身とかではありません!


この色黒は日焼けサロンで焼いた色です。決して遺伝とかではありません!


サンバとかカーニバルとか好きだけど、決して参加とかしてません!




↑『黒いオルフェ』 ワンシーンより



子役として出演したりしてません!



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★★★★☆
やっぱり、ポル語版でしょう!踊りたくてうずうずしてきます。

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☆※※※☆ <採点不能
『黒いオルフェ』の原作者ヴィニシウス・ヂ・モライスが詞を書き、映画音楽を制作したアントニオ・カルロス・ジョビンが作曲したのが、このアルバムの1曲目『Chega De Saudade (英題:No More Blues、邦題:想いあふれて)』です。ボサノヴァ誕生のきっかけとなった曲。


※このエントリーは、旧ウェブサイト内『丁野論』ページに掲載していた文章を、改訂・転載したものです。投稿の公開日は、過去に記事をアップした日に設定しております。

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