050516_金沢旅行想録2
中部主催の競技会に出場する機を得て、金沢を訪れました。競技会の結果はおかげ様でオープンラテン第3位、BCD級ラテン準優勝の好成績を頂きました。これで今年の競技会は全て終了、最後に良い形で締め括れて良かったです。いつも応援下さる皆様、ホントにありがとうございます。
さてこれで金沢は2度目になる訳ですが、前回に続き印象的な経験をしました。それは、小松空港へ向かう機内で起きた出来事。なんと富士の頂から麓までの全景に遭遇するという幸運に恵まれたのです。


はい、この写真では全然わかりません。
僕の32万画素の携帯カメラではとても認識できませんでした。天候は曇りだったのですが偶然にも富士山の周りだけ雲が晴れていて、その全貌を拝む事が出来たという訳です。飛行機で富士上空を通過する事はかつて何度もありましたが、これだけの絶景にお目にかかれたのは2度目です。
因みに1度目は雲ひとつないパーフェクトな快晴で、富士はそのあられもない全姿を堂々と曝け出していました。まるでミニチュア模型のように陳腐で軽々しく、日本一の高峰というには余りにも低く小さく、しかしあっけらかんとした潔さと不思議な霊感を放っていた事を、今でも鮮明に覚えています。
それは、僕が東京にやって来た日でした。
大学受験のため、単身飛行機に乗り込み上京して来た日。あの日を境に、自分の人生のなんと変わったことか。
当時はその存在さえ知らなかったダンスを、今では生活の糧とし毎日繰り返しています。
今頻繁に付き合いのある友人知人の誰ひとりとして、未だ知り合っていませんでした。
環境も、知人も、習慣も、生きる目的も人生の野望も、自分の全てが変わってしまった日。
あれから10年近くの歳月が経ちました。
再び雄姿を見せつけた大霊山は果たして何を象徴しているのでしょうか。2006年11月26日という日が自分にとって如何なる転機となるのでしょうか。山のみぞ知る我が人生、人はただ生きるのみ。
※このエントリーは、旧ウェブサイト内『丁野論』ページに掲載していた文章を、改訂・転載したものです。投稿の公開日は、過去に記事をアップした日に設定しております。
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