20040715

ここんとこ暑いんで、ちょーのが体験した心霊体験の話でもして涼んで貰おうと思います。

とは言ってもそこは霊感ゼロのちょーのの体験談ですから、もっと経験豊富な方に比べたら全然怖くないかもしれませんが・・・。

当時大学2年、季節は春だったと思います。

布団の中で眠っている僕を、それまで見たことも無いような恐ろしい悪夢が襲うところから、事件は始まるのです。
夢というのは不思議なものでどんな不条理な出来事も、夢の中では何の疑いもなく受け入れてしまいます。
僕の見た夢の状況設定とは、以下のような感じでした。

その壱:この世に生きとし生けるものは輪廻転生を繰り返している。当然僕も現在の自分として生まれる以前は他の誰かとして生きていた。更にその前も他の誰かであった。

その弐:記憶というものは脳内の電気信号情報としてだけではなく、自分の肉体、魂魄(たましい)にも保存されている。日頃思い出さないだけで、自分の体験は全て肉体に刻み込まれている。

その参:生まれ変わっても魂魄はそのままだから、記憶は残る。通常前世の記憶を思い出すことはないが、ふとした拍子に記憶が甦る場合もある。(デジャヴ、既視感などと呼ばれる。)

随分難しい夢を見たもんだ。
まあ簡単に言えば、自分は今までに何十回も生まれ変わりを繰り返しており、頭では思い出さないが身体は今までの記憶を全て保存している、という事です。

そして夢の中で僕は、今までの人生を全て完璧に思い出してしまうんです。
どういう事かわかりますか。
これがどれほど恐ろしい事か。
だって今までの何十回という人生の


死ぬ瞬間の記憶も甦るんです。


何十回という人生の、恐ろしい死に方をことごとく思い出してしまったのです。
例えば高所から飛び降りだんだんと迫ってくる地面を見ながら。
事故に遭い全身の傷の痛みに震えながら。
病気の辛さ、怪我の苦しさ。
人に殺される事もありました。

しかもこの夢がまたやけにリアルなんです。

死の映像のひとつひとつが途轍もなく鮮明で、とても夢とは思えない現実感があったんです。今でもはっきりと思い出せる物がいくつもあります。
目が覚めた時は汗びっしょりでした。
あまりにも強烈な内容と、やけに説得力のあるリアルさが、まるで夢を通じて本当の記憶の一部を呼び覚ましたのでは等と感じていました。

そんな事を考えていたら今度は、


金縛りにあいました。


もう勘弁してくれ。 >恐怖2につづく



※このエントリーは、旧ウェブサイト内『丁野論』ページに掲載していた文章を、改訂・転載したものです。投稿の公開日は、過去に記事をアップした日に設定しております。

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