19世紀後半から、ブルースやタンゴ(アルゼンチンタンゴ)がヨーロッパに普及しました。20世紀前半になると、ジャズなどの流行によりフォックストロットやジルバが、ラテンアメリカン音楽の流行によりスクエアルンバやマンボやチャチャチャが広まりました。
世界各地で、新しいダンスが流行っては消えていく中で、競技ダンス(インターナショナル・スタイル)として取り入れられ、残ったものが現在の10種目です。これらはイギリスを中心に体系化、分化しました。最初の世界大会は1922年のロンドンで、当時はワン・ステップ、フォックストロット、ワルツ、タンゴの4種目だったそうです。
因みに日本における「社交ダンス」の呼び名は、Sociality Dancingの訳からできた造語で、Social Danceは和製英語です。外国ではBallroom Dance(舞踏室の踊り)と呼ばれます。Sociality Dancingの本来の意味は、「社交する目的のダンス」であり、ペアで踊るものだけでなく、ソロやグループで踊るダンスも、社交する目的で踊られるダンスは全てsocial danceと国外では理解されています。
日本では競技ダンスが広く普及してしまった為、ダンス教室で教えられているものは殆どがインターナショナル・スタイルになります。例え競技選手でなくても内容的にはこちらを踊っている事になり、こちらを指して「社交ダンス」と誤称される事も少なくありません。
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学生時代、この本をもとに論文を書いたことがあります。ダンスの歴史を学ぶのにちょうどいいです。
※このエントリーは、旧ウェブサイト内『丁野藝』ページに掲載していた文章を、改訂・転載したものです。投稿の公開日は、過去に記事をアップした日に設定しております。
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