20040610


040609_代償


会場に到着。後輩たちは歓迎をもって迎えてくれた。
既に6,7人ほどの人数が集まっており中にはOBなどもいる。
後からも何人か参加するというから、かなりの人数がその一部屋に集まる事になるようである。
一通り全員の顔を見、久し振りの者には軽く挨拶など交わし、そして乾杯へ。宴の始まりだ。

後輩たちの用意してくれた鍋をつつきながら語り合う。他愛もない話から盛り上がって一気飲みなども行われたり、悩みを抱えた後輩に先輩風吹かせて少し真面目な話もしてみたり・・・。

ああ、酒が進む。

ああ、癒される。

やはり学生は良い。

彼らの屈託のない笑顔が都会の忙しい時間に追われた自分の心を洗い流してくれているのを感じた。
翌日は日曜日、パートナーと練習の予定だったが、また明日から頑張ろうと気合を充填し直す事ができる。有り難い限りだ。

一時は10人以上に増えた人数も、帰る者有りその場で寝始める者有りで、徐々に寂しげな雰囲気になっていく。外も明るみ始める時刻になっており宴は終盤に差し掛かっていた。

僕もそろそろ寝ることに。しかしその前に、自分の中で今日のこの素晴らしい宴の締めを行わなければ。
そう、ここに来る途中購入してきたあのインスタントラーメンを最後に食べて、僕の癒しの一夜は完結するのだ。

先程まで鍋を暖めていたカセットコンロが目の前のテーブルに乗っている。

まだ起きていた家主の後輩にそのカセットコンロでお湯を沸かしてもらい、しばらく沸騰させてから、なみなみとインスタントラーメンのカップに注ぐ。

ああ美味そうだにんにくラーメン、100円でも充分楽しめそうではないか。

3分を充分に待ちふたを破り空け満を持してスープの素を中に投入しようtあれ?


今から食べようとしていたはずのラーメンが


ラーメンが足の上に乗っている・・・。


>代償3につづく



※このエントリーは、旧ウェブサイト内『丁野論』ページに掲載していた文章を、改訂・転載したものです。投稿の公開日は、過去に記事をアップした日に設定しております。

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